海外と日本の燻製文化の違い

燻製研究

ここ最近、燻製関係を調べていて、「日本の燻製文化は実はガラパゴス的な進化を遂げているのでは?」とちょっと気になったので調べてみた。

日本の燻製はおつまみ文化?

そもそも燻製は大昔に保存食として始まったわけだが、保存技術が発達した現在は、保存食としての意味合いよりも嗜好品としての意味合いが強い。

燻製の「風味」を、現代の我々は求めているわけだ。

そして日本では、今ではコンビニでも当たり前に燻製商品を見つける事ができる。

そしてその多くは、「おつまみ」として売られていることが多いのではないだろうか。

実はこれ、どうやら海外では当たり前ではなさそうなのだ。

アメリカ・北欧・東欧を覗いてみる

例えばアメリカでは、燻製(smoke)といえばブリスケットなどBBQの文脈で語られることが多い。

試しにsmoke recipeと検索をかけてみると、出てくるのは大部分がメインディッシュ級の肉料理だ。

ナッツやチーズの燻製ももちろんあることはあるのだが、肉料理の陰に埋もれている感は否めない。

他にも燻製文化が盛んな北欧を見てみる。

例えばイギリス版Googleでsmoke recipeで検索をかけてみると、肉も多く出てくるが、魚のレシピも多い。その他にも、ポテトの燻製、パン系の燻製などバラエティに富んでいるがどれもメイン級のメニューが多い印象だ。

他にもドイツなど東欧では、ハム、ソーセージといった保存肉としての燻製の文化があるが、日本のようにおつまみといった感じではない。

少なくとも、今回私が海外のレシピなどを調べた範囲では、燻製を料理の一要素として使う文化のほうが目立つように感じた。

燻煙材の違い

そして、燻煙材にも違いがありそうだ。

日本にはスモークウッドという、おがくずを棒状に圧縮成形した燻煙材があるが、海外でsmoke wood blocksなどと検索しても日本のものしかヒットしない。

おがくずを圧縮成形したものとしてペレットがあるが、日本のそれとは用途が異なる。

ここにも、家庭で気軽に燻製を楽しみたいという、日本の需要が反映されているように感じる。

燻製温度の呼び方

最後に、燻製温度だ。

日本では、冷燻、温燻、熱燻と3種類の温度帯での燻製法が当たり前のように語られるが、海外では必ずしもそうではなさそうだ。

アメリカでは燻製というと熱燻の温度帯での燻製を指す場合が多く、これをあえてhot smokeなどと呼ぶことは少ない。逆に、火を入れない温度帯の燻製を”cold smoke”と呼んで区別する場合が多いようだ。

この辺りも、日本独自の緻密な燻製文化が形成されている可能性を感じる。

まとめ

これらはあくまで独自の調査によるものであり、裏付けがあるわけではないことに留意されたい。

が、どうだろう。日本におけるおつまみ燻製文化は、独自に発展を遂げている可能性があるのではないだろうか。

また、燻製方法は細分化され、より緻密な燻製文化が一般に広く根付いていると言えるかもしれない。

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